Oct 29th 10
「はぁ、肩こった〜」と、コリを感じているところをぐりぐり・・なんて経験ありますよね。
長時間、じっと見つめていたり、同じ姿勢でいると、筋肉の緊張状態が続き、硬くなってしまいます。筋肉が緊張したぁ、かたまった!というのが「コリ」の正体。
緊張状態というのは、身体のバランスを保つ自律神経のうち、交感神経が活躍している状態のこと。(自律神経は、車で例えるとアクセルの役割をする交感神経とブレーキのような働きをする副交感神経からなります)
人のカラダは、緊張とリラックスを繰り返して、安定したバランスを育みます。
でも、緊張状態が長く続くと自律神経のバランスが崩れてしまいます。
「コリ」の状態は自律神経のバランスが崩れかけているサインなのですね。
ところで、肩コリでこっている筋肉の代表は、背中を覆う大きな筋肉の僧帽筋と首の胸鎖乳突筋(口をイーとした時に頸に筋張るライン)。実はこの2つの筋肉だけが、脳神経の支配を受けているのだそうです。脳の伝達物質の機能不全が原因のひとつとされている症状に「うつの状態」がありますが、面白いことに「うつっぽい」と感じている多くの人は「肩コリ」を自覚されるようです。この2つの筋肉の緊張とリラックスがうまくできなくなるということと関係があるのかもしれませんね。
肩コリを自覚されている方には、いわゆる揉んでみて気持ちいい肩のみならず、口をイーとした時に頸に筋張るラインをやさしくマッサージすることで、うつうつっとした気持ちから開放されるかもしれません。寝る前のぬるめのお風呂でゆっくりマッサージをしてみてはどうでしょう。
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