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Dec 29th 10
2010年は冬季オリンピックに始まりサッカーワールドカップと、スポーツで多くの話題がありました。
大相撲の白鳳の69連勝の記録更新か!?という話題もありましたね。
結局、白鳳は双葉山の69連勝という大記録の壁を突破することできませんでした。
偉大な記録の前に人は「これはすごい」と敬意と賞賛」をする一方で、「これ以上は誰も破れないだろう」と「無理なもの」として心理的に思い込んでしまう傾向にあるようです。
つまり、「他人(凄い人でも)が出来ないから、自分もできない」と自分を値引き(心理用語でディスカウント)してしまうのです。
男子100メートルにはかつて10秒の壁がありました。
人類のスピードの限界としてあった10秒突破を目標として、多くのランナーが挑んでいましたが23年もの間、その壁は越えられなかったのです。
しかし1983年にC・ルイスが9.9秒の平地記録を出すと、その後は、ほぼ毎年記録は塗り替えられ、現在のレコードは、なんと2009年のU・ボルトの9.58秒!
不可能の壁が突破されたとたんに、「絶対無理だけど、がんばる」から「俺もやれる!」へ、モチベーションは変化し、同時に記録はドンドン更新されました。
このような状況を専修大学の佐藤教授は「一人が記録を破ると集団催眠から目覚めて自分もできるんだと、心理的な限界が上のほうに広がる」のだと説明しています。
自己暗示の力って凄いですね。
なんとなく閉塞感がある今の世の中で、誰かが、この壁を破ってくれないかと待っているのかも知れませんね。
壁が破られたらきっと、新しい力がドンドン押し寄せてくるかもしれません。
壁を破る力、あるいは新しい波に乗って発揮する力、皆さん一人ひとりにもきっとあるのではないでしょうか。
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